ママ美日記

ベビ助の母であるママ美が妊娠・出産・育児を通して思ったことを書き綴る

産院選び 産んでから思う重視すべきポイント

妊娠してすぐに頭をよぎるのがどこで産むのかという問題だ。しかし初めての妊娠では、出産するという実感も知識もないのでどうやって選べばいいのかわからない人が多い。私自身そうだった。たまたまいい病院で産むことができたが、産んだ後だからこそわかる失敗しない産院選びのポイントをまとめてみた。

 

ふたつの産院選び ~里帰り出産~

私の実家は遠い。現在住んでいるところから新幹線移動を含めて4時間ほどかかる町である。友達はみな実家地方にいるので、私は産前1か月を里帰りして友達と遊びまくる期間にしようと企んでいた。産後は赤ちゃんのお世話で大変だから、とかいう理由ではない。全く不真面目な妊婦である。

 

さて、そんな私はふたつの産院を選ぶことになった。ひとつは検診で通うところ。もうひとつは出産するところである。

 

検診で通うところは、現在住んでいる家から近くてエコー写真や4D画像をたくさんくれるという評判の個人病院にした。できてから年数が浅く、建物も窓が大きくてコンサートホールか何かのように綺麗なのが気に入った。ここは初産婦のワクワク感や不安感を全面的に受け止めてくれる病院で、選んだ動機がテキトーだったわりには大当たりだった。

 

出産するところは、実家にいる母から地元の評判がいいと聞いたところにした。具体的に何がいいのかわかっていなかったが、わかっていないことに気付いていなかった。口コミでいいと言うならいいのだろうという程度だ。

 

総合病院で産むという選択肢もあったはずだが、私は総合病院というのはハイリスクの妊婦さんしか産めないものだと思い込んでいた。まったく勉強不足である。

これを読んでくださっている方には私のような選び方をしてほしくないので、失敗しない産院選びのポイントを伝えたいと思う。主に「産む病院」を選ぶポイントに絞って書く。(特にハイリスクではない方向け)

 

重要なポイント

1.家からの距離

何かあった時、たどり着くのにやたらと時間がかかる病院はまずい。妊娠中特にトラブルがなかったとしても、破水から始まる分娩なら処置は一刻も早いほうがいい。

また、妊婦健診もだんだんと億劫に感じることも出てくるはず。重い体を抱えて毎回遠征することは避けたい。憧れの病院があるからと言って、あまり遠いところを選んではいけない。

とは言え、必ずしも一番近い産院にしなければならないということもない。陣痛が始まっても、間隔が10分ぐらいになるまでは自宅待機という産院が多く、すぐに駆け込まなければならないというものではない。30分ぐらいで到着できるのが理想だが、1時間以内くらいであれば問題はないだろう。

 

2.個室か大部屋か

これはお母さんの性格によるところも大きいだろう。

個室でなければストレスという人もいれば、ずっとひとりでいるのがストレスという人もいる。

大部屋の方がママ友はできやすい。が、色々と人と比較してしまうタイプなら個室の方がいいかもしれない。

自分の性格もよく考えて選ぼう。

 

3.母子同室か別室か

母子同室という言葉の甘い響きにひかれた妊婦時代の私だが、もっと冷静に考えるべきポイントだった。母子同室はそんなに甘くない。むしろハードだ。

母子同室のメリットは、早くから赤ちゃんのお世話に慣れられること、母乳が出やすくなることなどである。初めての子育てでも、退院後すぐひとりで赤ちゃんのお世話をしなければならないお母さんなら、病院でたっぷり指導を受けられるうちに一日中赤ちゃんと過ごすことに慣れておいたほうがいいだろう。

また、母乳育児にこだわりがあるお母さんも母子同室の方がいい。

 

母子同室の産院はたいてい「希望すれば赤ちゃんを預けてゆっくり休むことができる」とうたっている。が、実際にはかなり切々と訴えなければ預かってもらえなかった、もっと頑張れと言われたという話も聞くし、真面目なお母さんほど預かってほしいとは言いだしづらい雰囲気かもしれない。母子同室を推進している病院はそれなりのポリシーがあってやっているのだから、なるべく同じ部屋にいさせようとするのも当然だろう。

だが、どうせ退院したら赤ちゃんのお世話に明け暮れることになるのだから、入院中ぐらいはゆっくりしたいというお母さんは、別室を選んだ方がいいだろう。お産が軽く済むかどうかはやってみなければわからないし、その直後に同室でお世話をするというのは相当ハードである。少なくともその覚悟はしておかなければならない。

 

4.出産に対する産院の考え方(自分とマッチするか)

こだわりを持って助産院を選ぶようなお母さんなら、出産についての考えをしっかりもっていることだろう。だが私は、病院のホームページなどに書いてある「当院は〇〇法の考え方にしたがって…」というようなところを読み飛ばしていた。〇〇法などと言われても想像がつかないし、どれがいいかなんてもっとわからなかったからだ。そして正直なところ、今もよくわからない。

ただ、今度私が産院を選ぶとしたら、自然分娩についてのこだわりがある病院かどうかだけは気にして選ぶことになると思う。お産の途中でスムーズに進まなくなったとき、早めに帝王切開に切り替えるか、出来る限り自然分娩で乗り切ろうとするかというところである。口コミで分かることもあるし、わからなければ病院で質問してもいいだろう。その上で自分の考えに合ったところを選びたい。

 

5.母乳育児指導体制

これだけは言っておきたい。母乳と言うのは産んだら勝手に出るというものではない。母と子の涙の共同作業があって初めて出るのだ。腕と乳房と乳首に激痛が走る。赤ちゃんの方もおなかを減らしながら出ないおっぱいを吸い続けるという修行をしなければならないし、吸いだこをつくる子も多い。

途中で嫌になることも多々あるが、そんな時も母乳育児を推進している病院ならマッサージ、抱き方の工夫、痛みをやわらげるための処置など積極的にサポートしてくれるはずだ。妊娠中おっぱいマッサージをさぼっていた私が退院時には完母に移行できたのも、病院の指導のおかげだ。「さぁどうぞ吸わせて」だけ言われて放置されていたら、確実に挫折していたと思われる。

 

 完母は病院の母乳指導とこれ ↓ のおかげ。

 

6.費用

言わずもがな。聞きづらいがはっきり聞いておこう。

 

重要ではないポイント

1.食事が豪華かどうか

2.建物が綺麗かどうか

口コミ上位に上がってくる産院というのは、往々にして内装が綺麗で食事が豪華なところが多い。だからこそ産院側もそこに力を入れるのだろう。

しかし産んでみて思ったのは、「そこじゃない…」だった。

特に食事に関しては、母乳指導に反する内容のもの(クリームシチューとか生クリームがのったデザートとか天ぷらとか)が出てくるのでもやもやしてしまった。量も多くて、全部たいらげていたら産後体重が減らず、看護士さんから指導を受けてしまったほどだ。

そう。妊婦の皆様に言っておきたい。産んだら体重を気にせず食べられると思ったら大間違いなのだ。産んだ後も体重をはからされるのである!!!

というわけで、食事で産院を決めるのだけはやめよう!

 

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