ママ美日記

ベビ助の母であるママ美が妊娠・出産・育児を通して思ったことを書き綴る

妊娠15週!なんと盲腸(虫垂炎)発症!盲腸シリーズ(1)発症から産婦人科にたどり着くまで

妊娠そのものに関しては何の問題もなく順調だった私ですが、実は一度大きなトラブルがありました。

それは盲腸

妊娠15週(比較感受期)に発症しました。

盲腸っぽいとわかった瞬間から、「妊婦の虫垂炎」についてネットで調べまくったのですが、出てくるのは一般論的な話ばかりで妊婦さん自身が綴った文というのにはあまり行き当たりませんでした。

もし今、盲腸と診断されて検索魔になっている方がいらっしゃったら少しでも心の支えになりたいので、私の闘病記(大げさですが…)を残しておきます。

 

職場で発症~立っていられなくなる

私の仕事はある種の学校の非常勤講師です。1クラス20名ぐらいの学生の前で1コマ90分ほどの授業をしています。

その日、体の異変は2コマ目の授業に向かう時から起こり始めました。午前11時ごろ、教室に向かう階段を登りながら、あれ?胃が痛いぞ?と思ったのです。そう、最初は胃が痛いと思ったのです。

胃は割と頑丈なので珍しいと思いつつも、ホットミルクでも飲みたいなぁという程度の痛みで、そのまま授業を始めました。もちろんいつも通り、立って話をします。最初は何の問題もなく、元気に話していました。

ところが授業が中盤を過ぎた頃、12時前ぐらいから痛みがどんどんひどくなってきて、立っていることも難しくなってきました。

ちょっとごめんなさい…と学生に断って、私は座って授業を進めました。それでも最初は必要であれば立ち上がって、ホワイトボードに紙を貼ったりはがしたりできていたのですが、授業の終盤にはもう立ち上がれなくなっていました。声は弱々しく、脂汗を流し、常に体を折り曲げていました。その頃には胃だけではなく、お腹全体が痛くなっていました。

12時半の授業終了までなんとか耐えて職務を果たしたのですが、その頃にはもう歩けず、一人で職員室に戻ることができませんでした。痛みに波があるのは感じていたので、次に痛みがましになる時まで教室で教卓に突っ伏してやり過ごし(15分ぐらいでしょうか)、それから何とか階段を這うように降りて職員室に戻りました。

放っておいて治るような痛みでないことは明白でしたので、教務主任の先生に事情を話し、早退させてもらうことにしました。と同時に、次の日出勤できる気も全くしなかったので、明日も休むことになると思うと伝えて代講をお願いしました。

 

職場から産婦人科へ

学校のすぐ前までタクシーを呼んだ私は、いつも通っている自宅近くの産婦人科に直接向かいました。職場から産婦人科はタクシーで45分ぐらいかかる距離である上、痛みが始まった場所からして妊娠とはあまり関係なさそうだとは思っていたのですが、特に内科のかかりつけ医がいるわけでもなく、また妊娠中は薬のことなど特殊になるからとりあえず行きつけの産婦人科に相談した方がいいと聞いたことがあったので、そのような選択をしました。結果としてこの判断は正しかったと思います。

まず、予約が無い状態で診てほしい時には電話してほしいということだったので、タクシーの中から電話をかけました。電話に出た看護師さんに「お腹が痛いので診てほしい」と言ったのですが、いまいち緊迫性が伝わらなかったようで、「心配でしたら来てください。念のため診てみましょうね」と言われてしまいました。妊娠中、ちょっとお腹が痛いから念のため診てほしいという妊婦さんが多いようなので、そんな感じだと思われたんでしょうね。「立っていられないほど痛いんです!!!」と話してようやくただ事ではないと伝わったようです。

タクシーの中では何もなすすべがなくただただ痛みに耐えていたのですが、右下腹部が特に痛いことから盲腸かもしれないな、という気はしていました。

妊娠中に盲腸になったらどうするのか、手術や薬の使用はできるのか、まったくわかりませんでした。ただ、ここまでせっかく順調な妊婦生活を続けてきたのに、ここへきてこんなことになるなんて…という不安と悔しさで涙が出ました。タクシーの運転手さんには、痛くて泣いているように見えたと思いますが。

タクシーで移動中、何度か吐き気にも襲われました。なんとか吐かずに産婦人科に到着しましたが、運転手さんもハラハラさせてしまったことと思います。車いすを借りてきましょうか?と言っていただきましたが、体を折り曲げながらなんとか自分の足で産婦人科の受付までたどり着きました。